自分のホムペなどに公開するブログ
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えっと、これはその当時書き終えた、初の長編の小説のアナザーストーリーみたいな感じです。高校二年生ぐらいだったかな?
思い出しましたが、わし、高校二年生ぐらいまでは放送部やっていたんだ。何で一年二学期とか発言したんだろ。でも、いつごろ辞めたか、忘れたな……まあそれはそれとして。 ひゅんひゅんっていうんですけど、ある世界の戦争中に村で手紙の配達をする少女と伝書鳩と花屋の兄さんの話です。あれは結構名作だった。いつも作品には厳しい某お嬢にお墨付きを頂いた覚えがある。心理描写が結構うまくできていたんだよな。ただ、伝書鳩っていう設定がね。何かどうなのそれっていう感じなだけで。 なぜか手元にはアナログの原稿しかなくて、ホムペに載せるには打ち直さなければならなくて、面倒くさいなという、そんなかんじで(笑) いわゆるお蔵入りしてしまったものです。残念です。身内の数人は見たと思います。ほむら先輩とか、しおとか。ごまや優雅は見てないかな。 この話はあまあまですが、本編の方は全くそういう感じはないです。むしろ、家族愛中心だと思います。 女性軍人遺書ってのは、当時の影響です。アリソンっていうラノベの影響だったかと。あ、違うか。アリソンの続編の方だったか。リリトレです。リリトレの本編を読まずに、番外編だった遺書ってのだけを読んだ記憶があります。っていうか、ぱくりだろと、突っ込みたいのは作者自身。 アリソンは好きだ。あれはほんっとに、面白い。おすすめです。ごま、貸すよ。うちに全部あるよ(押しつけるんかい) リッシュ→女軍人。天然系。 ホトキ→男、農業。無口系。 ネム→手紙を届ける元気少女。 女軍人→リッシュの同僚。からかうのが好き。 軍人→指揮官ってことで♪ ね〕ホトキさん!リッシュさんからのお手紙、届いてるよ〜っ! ほ〕ああ、どうも。 【紙の音】 ほ〕ふ〜ん…まぁ、いつもどおりだ。 ね〕全然うれしそうじゃないね。もっと喜んだら?リッシュさんからだよ? ほ〕別に、手紙を喜ぶような年でもないよ、ネム。 ね〕む〜っ。 ほ〕ほら、まだ配達があるんだろう。早く行かないとユッカに怒られるぞ。 ね〕ああ、とーさんは怒るんじゃないの。嫌味なの……――って、あぅっ…どっちにしても、嫌だな。こんな所で油売ってる場合じゃないや。 ほ〕こんな所ってなんだよ(あきれ気味) ね〕あ、ごめんごめん(笑)んじゃ、ちゃんと返事かくんだよっ!いつも書いてないんだから!じゃね!【走り去る音】 ほ〕はいはい。 ―少し間―【紙の音】 ほ〕元気ですか…って、毎回同じこと聞かれれば、な。返事なしが元気だって、暗黙の了解なんだよな…。 ―間― ね〕タイトルコール ―間― 女〕あ〜リッシュったら、また愛しの彼に手紙かいてるーっ! り〕(笑)愛しのじゃないわよ。ただ、幼馴染だし…戦争もひどくなってるしね… 女〕またまたぁ!そうやって心配するのが愛なのよ、あ・い! り〕もう、からかわないでよ… 女&り〕―笑い声― ―間― り〕ホトキへ。元気ですか?最近、戦争が激しくなってます。気をつけて下さいね。まぁ、貴方なら大丈夫でしょう。逃げ足だけは速いですもんね。私は相変らず、訓練の日々です。こちらの部隊はまだまだ戦場へ赴く様子はありません。戦争はひどくなってるというのに、何だか平和ですよね。ひと段落着けば、そちらへ帰れそうです。いつになるかはわかりませんが、来年の収穫祭までには間に合いたいです。では、またお手紙書きます。貴方はお仕事で忙しいでしょうから、返事はいいです。そんなこと、考えてもいないでしょうけどね。では。…リッシュより。 【紙の音】 ほ〕ふん…毎回、毎回、同じことばっかり。紙の無駄遣いだ。 ね〕とか言って、全部大切に持ってるんでしょ? ほ〕うっわぁ!? ね〕あ〜驚いてる。はい、お手紙追加。さっき渡せばよかったんだけど、忘れてた。もちろん、リッシュさんじゃないよ。さっきあげたでしょ。 ほ〕気配立ちして背後に回るな! ね〕いやいや、あまりにもほうけた顔でお手紙を読んでるから、邪魔しちゃ悪いかなって思って。はい、追加お手紙。 ほ〕…ったく。 ね〕お返事、書くんだよ? ほ〕うるさい。もう来るな。 ね〕はいはい〜 【走り去る音】 ほ〕…何なんだ、あいつは。 ―間― 女〕リッシュ〜お手紙、愛しの彼から返事が届いたわよ!――って、また手紙書いてたの? り〕(苦笑)いやぁ、今日のはちょっと違うのよ。 女〕え?…まぁ、いいけど。はい。 り〕ありがとう。 【紙の音】 ―間― ほ〕軍なんかやめて、かえって来い。そしたら、収穫祭に間に合う。 ―間― 女〕…なにこれ。電報?いや、暗号? り〕なっ…見ないでよぉ! 女〕ほぉ…リッシュの彼は口下手なんだぁ… り〕ち、違うわよ。 女〕じゃあ、面倒くさがり? り〕うっ… 女〕冗談よ。それで?何かいてたの? り〕うん…実は――(元気なさげに) ―間― 【人ごみの音】←子供の声だったら、それがいいかも。 ほ〕ネム、 ね〕あれ?ホトキさんが広場にいるなんて、珍しい。どうしたの? ほ〕…いや、その…リッシュからの手紙、来てないか? ね〕あ…そう言えば…来てないね…返事、書いた? ほ〕まあ…その…書いた。 ね〕そう、なの…(少し不安そう) ほ〕…あ、いや、すまん。大丈夫だ。どうせ忙しいんだろ。あれでも軍人だし、な。 ね〕でも、戦争が激しくなってるから――っ ほ〕いや、いい。来たらまた届けてくれ。 ね〕…うん… ほ〕じゃ。 【ゆっくり歩いて去っていく音】 〔ね〕……大丈夫、だよね。 ―間― 【銃声が飛び交う音】←暫く流して、音量を下げる。 軍〕A軍、推進! 女〕リッシュ!! り〕……後は、頼むね、救護班。じゃ、いってきます。 【銃声飛び交う音】←一度大きくして、フェードアウト。 ―間― 【ゆっくりと歩いてくる音】 ね〕――ホトキ、さん… ほ〕…ネム? ね〕お手紙…っ 【乱暴に紙を渡す音、その後走り去る音】 ほ〕あっ、おい!……何なんだ? 【紙の音】 ほ〕…白い手紙…。リッシュじゃないのか。 【手紙の開く音】 ほ〕え…? ―間― り〕親愛なるホトキへ。このお手紙が届いて、貴方が見てしまったということは、私は多分もう、収穫祭に間に合いそうにありません。今、同僚が貴方の初めてくれた返事を届けてくれました。それを読む傍ら、これを書いています。何だか変な気分です。実はこれ、遺書なんです。生きてるのに、死んだ自分のことを書くなんて、あんまりない経験ですよ?けど、これが届いたということは、きっと私は死んだのでしょう。残念です。戦場に行く前に、軍人の場合は遺書を書かなければなりません。あさって、私は戦場へ行きます。自然と、怖くありません。最初から覚悟は出来ていたわけですから、当たり前ですよね。私が軍人になったのは、強くなりたかったからです。果たして、強くなれたかはわかりませんが、私は満足です。だって、ホトキのいる国を守るために戦いにいくんですから。ただちょっと心残りなのは、もうちょっとホトキと一緒にいたかったことです。わがままを言えば、返事、ほしかったです。今読んだ貴方の手紙、涙が出そうなくらい、うれしかったです。ちゃんと口で言いたかったけど、無理なようなので、ここで言います。何だか、卑怯ですよね。…それでは、ホトキ、お元気で。どうか、長生きしてください。さようなら。…リッシュより。 ―間― ほ〕…リッシュ…嘘だ… ―間― 心〕もっと、もっと書いてやればよかった。返事を書くぐらい、どうもなかった。ただ、恥ずかしかっただけなんだ。 ―間― ほ〕嘘だ!!! ―間― 心〕でも、後悔はもう遅い。あいつは、もう…いない。いないんだ!! ―間― り〕…あの、 ほ〕――え? り〕収穫祭、間に合うかな? ほ〕………リッシュ? り〕ごめん。わるふざけが、過ぎました。 ね〕まさか、ここまで引っかかるとは、思わなかったの。ごめんね?ホトキさん。 ほ〕…ネム、これは――… ね〕つまり、それは偽遺書なのよ。リッシュさんは死なずに…戦闘がひと段落ついたから――… り〕言うとおり、軍を退役…してきたの。 ほ〕なっ!? り〕あ、ネムちゃんは怒らないで!私が悪いから! ほ〕……はぁ…リッシュ。(厳しい声) り〕うぅっ… ほ〕…おかえり。 り&ね〕…え? ね〕今、なんて? ほ〕うるさい。もう、いわん!ネム、お前は帰れ。覚えてろ。ユッカにいいつけてやるからな。 ね〕はぅ!?か、帰ります!今すぐ帰ります!じゃ、じゃあっ! り〕え、えぇ…ありがとう、ネムちゃん。 ね〕お、お幸せにぃ 【走りさって行く音】 ―間― り〕…ごめん、ね?ホトキ。 ほ〕…――あの遺書は、本物だろ。 り〕………うん。本物。戦場に行く前に、書いた。 ほ〕よかった。後悔せずにすんで。 り〕…うん。 ほ〕おかえり、リッシュ。 り〕…(微笑んだかんじで)ただいま、ホトキ。 ―間― 心〕俺はこれからも、手紙は書かない。いや、もう書かなくていい。大切な人は、もうどこにも、行かないから。 《完》 PR ![]() ![]() |
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